romiikko’s blog

心地よいドイツ生活を手に入れるために

四川省へ行きました

飛行機に乗って低地へ行く前に、

最後に訪れたチベット観光、

チベット三代聖湖、ヤムドゥク湖

標高4400m 

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天気が良いとエメラルド色になるとか!

富士山よりも高いんだよ!

 

そこまで到達する途中で、チベット犬と写真を撮る私と父.

チャウチャウ犬に似てるけど違う、獰猛だけど旅行客用に大人しく調教されてるとガイドさんが強調してた。

たしかチベット旅行記を書いた河合エカイも、「チベットの犬は獰猛だから、杖で鼻先をつついて大人しくさせる」と書いてたな。

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母は山羊を選択したが、抱っこするのは完全拒否

 

ここも空気薄くてつら過ぎ!

簡易酸素ボンベが初日に配られたけど、

「使用するのはこの湖で!」ってツアコンに口酸っぱく言われたから、

ここぞとばかりみなさん、ボンベを口に当てて

シューーーーーーー

シューーーーーーー

あまり効果は期待できず、さっさと低地に行きたいよ感がバスに充満



ラサ3泊を終えて、飛行機でようやく低地へ。

四川省成都に着きました。

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母とパンダの看板

「これでやっと心置きなくお酒が飲める〜!」と喜ぶ父。

なんだかんだ言ってビール飲んでたじゃん、高地のラサでもさ。

それでもピンピンしてた父よ、あなたバケモノですわ。

勝手になんでも仕切るツアコンのせいで、日本人仕様の辛くない四川料理

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火鍋も辛さ控えめ 梅酒は美味しかった

あ〜がっくり。老人たちはホッとしてたけど。

それでも有名どころの麻婆豆腐はピリピリ舌が痺れたけどね。

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えっと、日本にも出店してる有名なコックさんのお店ですって

 

成都も他の中国の都市と変わらず、ここ10年で大きく発展したというのがわかるくらい、どこ行っても建設ラッシュ。人口が25倍にも膨れたという。

 うん十万人からうん千万人 レベル、半端ない

 

成都二日目は楽山大仏を観に、3時間半くらいバスに揺られ続け到着、すぐにボートに乗船して、川からでないと大仏さまの全体像が拝めないくらいでかい!

でも牛久の大仏よりは小さい

 

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うん、大きい大仏さまでした。

というか、この大仏よりもパンダが観たかったよ〜成都はパンダが唸るほど集まってるんだからさ〜

という心の声が外に出ないよう、ひと苦労した1日

 

夜は、京劇と肩を並べるという四川省の変面劇を観に行きました。

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カラフルでアクロバティックで、楽しかった。

 

一瞬のうちにお面が変わるんだけど、この技術が外に漏れないよう継承しているらしいです。

「この技術は国家秘密です」だって!

 

成都三日目、日本に帰る日に訪れたのは武侯祠(ぶこうしと読む。)

ガイドさんが「ぶこうし」って言うたび、どこの市?ってハテナだったわ

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三国志で活躍した主人公的な人たちが祀られているところですな。

 

劉備玄徳、張飛関羽が兄弟の契りを結び、蜀の国を立ち上げたのがこの成都らしい。

三国志ファンはヨダレを垂らすのではないかしら

ガイドの張さんは三国志の裏話もしてくれたりと、とーーっても楽しい観光でした。

低地だから酸素足りてて頭がクリア!

 

ヨーロッパにある中国人街にはお寺があったりして、この関羽が祀られてることが多い。

確か横浜中華街にも関帝いたよね。アムステルダムにも関帝がおりました。

いつも不思議に思ってたけど、関羽劉備玄徳の臣下の中でも信頼に厚くて律儀という性格だけでなく、塩の密売に関わってたりとビジネス神として崇められるようになったとか。詳しくはググって!

 

最後は

杜甫草堂

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「国破れて山河あり」で有名なトホです。

 

クソ真面目すぎて勤め先のお役所でもかなり嫌がられたらしいとか、死ぬ間際は極貧だったとか、今やこんなに記念館まで建てられて多くの人が杜甫の詩に感化を受けたりしてるわけだ。

ゴッホと同じだなぁ

これを最後に8日間の中国チベットの旅行の終止符が打たれました。

ジエンド

 

【感想】

ヨーロッパや日本国内を旅行してると

「ギョッ」となるような、「え?なんで?不思議」

といった経験は皆無である

そんな経験をしたくてこの旅に参加してみて

期待したほど多くはないけど、価値観が変わる経験はできたと思う。

トイレが和式のみで前を向くのか後ろが前なのか悩んだり、トイレの紙を流すと詰まるから横のゴミ箱に捨てるとか、ってトイレネタばかりだな

欧州を旅行している時よりも肩の力が抜け、

居心地の良さを感じたのは、同じアジア人だからだろうか。

なんか気取ってないのよ、中国って。

大声で話したり動作がいちいち大きかったり、愛想がなかったり。

日本や欧州で中国人ツアー客が眉をひそめられるのは

この、人の目を気にせずあるがままの自分でいるってところなんじゃないかな。

ぶっきらぼうなようで気持ちは暖かい

人の目も気にしなくていいし

「この文化の規範に外れたことしてないかな」

って感じる必要一切なし。

ヨーロッパだとさー、レディファーストとかうるさいじゃん。気取った方々もがたくさんいたりして、あ、ナイフとフォークの使い方はこれでいいのか?とか、音立てて食べちゃダメとかさ。

 

飛行機で後ろに座ってた老人が、

ジーッと怖い顔で見つめてきたから、

こちらからニコッと笑ったら一気に中国語で和やかに話しかけてきた。

英語で返しても老人はわからないから

なんとなく「これ、私のパパ、こっちは私のママ」

「四川のご飯は辛かった〜」なんてジェスチャー混じりで和やかに話したりしてね。

自分が中国語ができたらどんなに楽しい旅になっただろうかと思う。

 

それに、いつか近い将来に中国を個人旅行してみたい。

まだまだ発展の余地ある中国、

とってもエネルギッシュでご飯が最高に美味しくて

日本ほど便利だったり快適に過ごせないかもしれないけど、中国語を話せる自分が屋台で「美味しい!」を連発してる姿を想像してニヤニヤできちゃう。

 

この旅に誘ってくれた両親に心から感謝したい。

ツアコンの男性の価値観があまりに受け入れがたくてブーブー言ってる私を諌めてくれた母。すみませんでした。

でもそのツアコンの品性の低さに比べたら、うちの父はなんて素晴らしいんだろう!って父を見直すきっかけになれたことは大収穫でした。

父は国籍で人を見下したりしないし、たまに調子に乗ってポロッと人を傷つけちゃうこともあるけど、あからさまに見ず知らずの人を怒鳴りちらすことはしない。

嫌味言うときはあるけどさ。ビールが出るのが遅いとかさ、そこ大事だから父には。

 

とにかく、人生においてこれ以上ないくらい、色々と考え、価値観が変わり、我慢したり苦しんだり、はたまた喜んだり楽しんだりできた旅でした。

 

これを上回るのはアフリカか中東かしら?