romiikko’s blog

心地よいドイツ生活を手に入れるために

ドイツの学校制度と息子

今年17歳の息子は、先月から幼稚園の先生になるための職業訓練校に通っている。

どこにいっても小さい子に好かれ、一緒に遊ぶのが大好き、優しいお兄さんな息子。精神年齢が低いだけなのかも、っていうツッコミをしとく〜

なんとか頑張って学校を卒業してほしい。

 

月曜から金曜まで、かなりガッツリお勉強してるらしい。

今までは歩いて10分の学校に通ってたが、先月から6:30ギリギリに起きて7時の電車に乗るというハードスケジュール。

ドアツードアで大体1時間かかるからね、頑張ってると思うわ。

日本に住む姪っ子の大学通学時間に比べれば屁でもないけどさ

駅までの道のりに歩いて10分はかかることを計算すると(私の足だとね)、毎朝ヒヤヒヤしてるんだが、身長190センチを超えると脚の長さが私と違うのね、5分前に出ても間に合ってるらしい、

ホントか??



ドイツの学校制度はとてもユニークで保守的であることがヨーロッパ内でも有名。

第2次世界大戦で敗戦国となっても、この教育制度は断固として変えなかったというからスゴイ。

今の世の中に合ってるかと言われれば疑問もあるし、様々な弊害もあって、ドイツ教育界も揺れている。

 

www.newsdigest.de

 

 

まず6歳で小学校に入るのだがこれが4年で終わってしまう。

中等学校は3つに分かれていて、成績が良ければ大学進学校、中くらいの成績で職業専門学校を目指す実科学校、そして息子が通った基幹学校

基幹学校に通う子は、表向きはマイスターを目指す子と言われているけど、本当はお勉強が得意でない子やそして難民や移民の子達が多い。

なので息子のお友達はモハメドくんとかアハメットくんといった名前のトルコ系かイタリア系の子達が多い。偏見入っててすみません。

 

大学を出た方が良い就職先を見つける可能性が高いし、何しろ卒業した中等学校によってお給料が違うんだから、先を見据えられる子供たちと教育熱心な親たちは大学進学学校に入れようと必死になりますわね。

 

でも、そうやって頑張って大学進学校に入れたとしても、ドロップアウトして実科学校に席を移る子も多いと聞く。日本のように詰め込み教育ではなく、論理立てて物事を考え、自分の意見をきちんと述べることに重きをおくドイツですから、それなりにお勉強に向いてる子供でないと大学進学校は続けられない。

 

うちはもう、ある程度のところで勉強に見切りをつけ、自分に合った職業について幸せに暮らしてくれればそれでいいと考え、そして「勉強勉強」ガミガミ言って無理強いさせるのは親子の関係を悪化させるだけと夫婦で一致してるわけ。

 

日本語補習校も、学年が上がるほど覚える漢字が増えて大変になっていくから、そして宿題をさせるのに日本人ママと子供たちの確執がひどくなるのは周りを見ていてよくわかっていたので、日本語が楽しいと思える2年生で辞めさせてしまった。

そのおかげか、さらにインターネットのおかげさまか、息子は自分で好きな日本のアニメを見たり、漫画を買ったりしてマイペースに日本語ワールドを楽しんでくれてて嬉しい。

 

とにかくドイツは日本と違った学歴社会であることは確か。

そして何を学んでどんな仕事に就くかということが日本の高校生よりも早くに決めていかなければならない。

大学で学んだことが実践的に社会で使えるよう、大学の内容も難しかったり、インターシップをしなければならなかったり、なかなか大変そうです。

 

そして息子、幼稚園の先生になるためには4年間学校に通う予定で、まず今学期は「なぜこの職業に就きたいのか」を突き詰めて考えなければならないとか。

ドイツらしいよね〜、えらい哲学的なことを言うからさ〜、息子に似合わず。

 

息子曰く

「あーめんどくさー!もう、迷わずにこの仕事に就きたい!って言うんじゃダメなんだよー」

でも学校自体は、周りを見渡せば女の子ばかり。

とても可愛がってもらってるらしく楽しいんですってよ!

 

母も6時に起きて息子にサンドイッチを作ってあげようと毎朝トライはするんだけどね、飲食勤務は夜が遅い。6時起きはなかなかツライんです。

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身長を生かしてバレーボールを始めて1年、いつドイツ代表になるの?って聞いてます。