ドイツとコロナウイルス
Facebookやインスタを覗くたび、日本とこちらはパラレルワールドなのか?と違和感を感じて仕方ない。
昨日3月22日の夕方、メルケル首相の会見があったが、彼女に予防接種を行った医師にコロナ陽性反応が出たため、彼女自身も会見後すぐに自宅隔離となってしまった。
個人的には「この時期に一体どんな予防接種受けたんだろ?」という興味もあるけどね。
フランスやイタリア、ベルギーのように厳しい外出禁止令が発令されるかと思いきや、すでに先週半ばからのガイドラインを強調しただけというものだった。
・公共の場(スーパーマーケットや公道など)では,他人と1.5メートルの距離をとること。
・外出の際は一人または二人まで。3人以上が許されるのは家族との外出のみ。
すでにレストランはお持ち帰りのみになってるし、職場への通勤、緊急時ケア、買い物、通院、個人によるスポーツは許されているし、誰かを助けるための外出なら問題ない。
でも、ドイツらしいな〜と思うのは、
屋外での新鮮な空気を吸うための運動やその他必要な活動のための外出は,引き続き認められる。
frische Luft (フレッシュエアー)はドイツ人にとってなくてはならないし、新鮮な空気を吸わないと健康に良くないという強迫観念に近いものがあるのだろう。
昔義両親宅に泊まった時も、冬の寒い時期にやたらと換気をしたり、寝るときは窓を少し開けていたり、建物の構造上、外気が入りづらいという面もあるんだろうけど、窓を開けられるたび凍える思いしてたのを思い出す。
とにかく、家族以外と顔を合わせるのが非常に難しい状態なのである。
こんなことを言ってられるのも、まだドイツがイタリアやイギリスなどと比べてこのウイルスによる死者数がありがたいことに非常に少ないおかげで、気持ちの余裕があるからだ。
3月22日の時点で
感染者数 28930 に対して死者数が 115
イタリアのように、年老いた患者の人工呼吸器が取り外されて、治る見込みのある若者に回されるといった、悲惨な現場はまだまだ対岸の火である。
私たちにできることは、
家で大人しくストレスなく過ごすこと。
早寝早起きを心がけ、病気にならないこと、これに尽きる。
うちに関していえば、夫がホームオフィス、息子はニート、私も仕事が休みになってしまい、寝る以外は誰かの生活音が必ずある。
朝食は各自だが、昼食、夕食は必ず一緒に取ることになるし、何かやるのも家族以外に誰もいない、よって、息子と一緒にほとんど毎日犬の散歩をしている。ネットフリックス でジブリ作品を見ることも多く、少しの時間でも一緒に笑って不安な将来を考えないようにしてる。
この先どうなるんだろう、という不安は必ず付き纏い、ツイッターやニュースサイトに時間を割くこともあるが、ある程度で区切りをつけなきゃ気持ちがやってらんない。
特にこの時期、日本では桜の開花の話題が多くて、「呑気だな〜」と羨ましさ半分、余計な心配半分といったところ。
まだ食料品も問題なく買えるが、いつロンドンのようなパニック状態に陥るかとビクビクしてる。。