romiikko’s blog

心地よいドイツ生活を手に入れるために

ドイツの学校制度と息子

今年17歳の息子は、先月から幼稚園の先生になるための職業訓練校に通っている。

どこにいっても小さい子に好かれ、一緒に遊ぶのが大好き、優しいお兄さんな息子。精神年齢が低いだけなのかも、っていうツッコミをしとく〜

なんとか頑張って学校を卒業してほしい。

 

月曜から金曜まで、かなりガッツリお勉強してるらしい。

今までは歩いて10分の学校に通ってたが、先月から6:30ギリギリに起きて7時の電車に乗るというハードスケジュール。

ドアツードアで大体1時間かかるからね、頑張ってると思うわ。

日本に住む姪っ子の大学通学時間に比べれば屁でもないけどさ

駅までの道のりに歩いて10分はかかることを計算すると(私の足だとね)、毎朝ヒヤヒヤしてるんだが、身長190センチを超えると脚の長さが私と違うのね、5分前に出ても間に合ってるらしい、

ホントか??



ドイツの学校制度はとてもユニークで保守的であることがヨーロッパ内でも有名。

第2次世界大戦で敗戦国となっても、この教育制度は断固として変えなかったというからスゴイ。

今の世の中に合ってるかと言われれば疑問もあるし、様々な弊害もあって、ドイツ教育界も揺れている。

 

www.newsdigest.de

 

 

まず6歳で小学校に入るのだがこれが4年で終わってしまう。

中等学校は3つに分かれていて、成績が良ければ大学進学校、中くらいの成績で職業専門学校を目指す実科学校、そして息子が通った基幹学校

基幹学校に通う子は、表向きはマイスターを目指す子と言われているけど、本当はお勉強が得意でない子やそして難民や移民の子達が多い。

なので息子のお友達はモハメドくんとかアハメットくんといった名前のトルコ系かイタリア系の子達が多い。偏見入っててすみません。

 

大学を出た方が良い就職先を見つける可能性が高いし、何しろ卒業した中等学校によってお給料が違うんだから、先を見据えられる子供たちと教育熱心な親たちは大学進学学校に入れようと必死になりますわね。

 

でも、そうやって頑張って大学進学校に入れたとしても、ドロップアウトして実科学校に席を移る子も多いと聞く。日本のように詰め込み教育ではなく、論理立てて物事を考え、自分の意見をきちんと述べることに重きをおくドイツですから、それなりにお勉強に向いてる子供でないと大学進学校は続けられない。

 

うちはもう、ある程度のところで勉強に見切りをつけ、自分に合った職業について幸せに暮らしてくれればそれでいいと考え、そして「勉強勉強」ガミガミ言って無理強いさせるのは親子の関係を悪化させるだけと夫婦で一致してるわけ。

 

日本語補習校も、学年が上がるほど覚える漢字が増えて大変になっていくから、そして宿題をさせるのに日本人ママと子供たちの確執がひどくなるのは周りを見ていてよくわかっていたので、日本語が楽しいと思える2年生で辞めさせてしまった。

そのおかげか、さらにインターネットのおかげさまか、息子は自分で好きな日本のアニメを見たり、漫画を買ったりしてマイペースに日本語ワールドを楽しんでくれてて嬉しい。

 

とにかくドイツは日本と違った学歴社会であることは確か。

そして何を学んでどんな仕事に就くかということが日本の高校生よりも早くに決めていかなければならない。

大学で学んだことが実践的に社会で使えるよう、大学の内容も難しかったり、インターシップをしなければならなかったり、なかなか大変そうです。

 

そして息子、幼稚園の先生になるためには4年間学校に通う予定で、まず今学期は「なぜこの職業に就きたいのか」を突き詰めて考えなければならないとか。

ドイツらしいよね〜、えらい哲学的なことを言うからさ〜、息子に似合わず。

 

息子曰く

「あーめんどくさー!もう、迷わずにこの仕事に就きたい!って言うんじゃダメなんだよー」

でも学校自体は、周りを見渡せば女の子ばかり。

とても可愛がってもらってるらしく楽しいんですってよ!

 

母も6時に起きて息子にサンドイッチを作ってあげようと毎朝トライはするんだけどね、飲食勤務は夜が遅い。6時起きはなかなかツライんです。

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身長を生かしてバレーボールを始めて1年、いつドイツ代表になるの?って聞いてます。





ドイツで快適に本を読むには

日本を離れて何が困るかって

読みたい本がすぐに手に入らないこと。

本屋に行ってまったり本を選ぶなんてことできないし。

ドイツに来てすぐの頃は、名誉領事館で本を借りたり、友人と貸し借りしたり。

そして日本帰国の際にどっさりトランクに詰めて持って帰ったりしてた。

 

でもここ数年電子書籍のおかげで、ドイツにいてもポチッとするだけで簡単に手に入っちゃう。

amazonJAPANのアカウントと、日本の銀行口座引き落としクレジットカードがあれば無制限に買えるの。

ドイツの銀行口座引き落としクレジットカードと紐づいてると、amazonJAPANの電子書籍を買うのは月3冊とかって制限があるらしいけど。

まあ今の時代、いろいろ調べてみると裏技があるみたいだ。

 

ちょっと前までは日本の自炊代行サービスに、amazonJapanで購入した古本を直接送り、データ化してもらい、そのデータを転送してもらうということもしていた。

すんごい手間だけど、電子書籍化されてないものはこの方法が一番安く手に入る。

しかし最近は読みたいな〜と思うものは大抵電子書籍で事足りるようになった。

すごいあ〜便利だな〜、世の中!と感謝せずにいられないよね。

 

本がデータ化されることのメリットはまず、

物が増えないということ。

読んだ本もこれから読む本も全てipadiPhoneの中。

もちろん大好きな作家の本だけは小さな本棚に並べて見て楽しむ。

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堀江敏行氏の本は中身も装丁も素敵

一時帰国の際にBookoffで買う本も、読んでしまえば自分で裁断してスキャンし、pdfにしてデータ保存。

scansnapを使うと両面スキャンで1冊の文庫本が5分もかからない 超便利!

データはもちろん2、3箇所にコピーを取って。

裁断した本はもったいながらも捨ててしまう。

本好きにはこういうことに抵抗感がある人もいるみたいだけど、家の中に場所取らない、本棚が必要ない、整理整頓も必要ない。

とメリットはたくさんあるんだがな。

 

今ハマってるのは

映画評論家の町山智浩氏のエッセイ

 

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映画評論もアメリカについても面白くてどんどん読み進んじゃう

そして本好きな母から今回手渡されたのはこれ!

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父も読んだかしら〜これ、必要なのはまず父!



無駄に怒らない生活を心がけます、はい。

 

ドイツのビール祭りの真相

ドイツ人はね、普段泥酔するのなんかカッコ悪〜と思ってる節があるんですよ

日本人が電車で酔って眠りこけたり、ホームで騒いだりしてるのを、眉をひそめて不思議〜って顔しちゃってさ。

あんたら確かに人前で酔っ払わないもんね、と飲食勤めは知っている。

 

しかし、ここStuttgart では、今の時期に開催されるビール祭りの他に春にもビール祭りがあるという、ドイツ屈指のビール好き野郎が浴びるように飲んで狂乱する街。

でも実際どうなんだろう、地元の人はビール祭りに足を運ぶのか?っていったら、たぶん何か特別な理由がない限り行く人は少ないと思う。

うちの夫はまず行きません。

息子は併設された移動遊園地に遊びに行きました。

行く人もたくさんいるから成り立ってるんだろうなぁ

日本食レストランに来るような人たちは、大抵アンチビール祭りだから行ってない人の方が身近に感じてるのかも。

 

このビール祭りの時期は無礼講になっちゃう。

私の仕事が終わって電車に乗り込むと、このビール祭り帰りの酔っ払いどもが大騒ぎしてるってわけ。

この電車はサッカースタジアムですか?っていうくらい、雄叫びなんだか歌なんだかをみんなで合唱してる。

うぉーおーおーおーおを節つけて。ラーミドーミレ、かな

 

うーるーさー

だけど、最近のイヤホンはあまり外の音が漏れてこないし、騒音だけで人畜無害なので、微笑ましく見てます。

楽し〜んだろーなー、本人たちは

すっごいバカっぽいけど、普段笑い話せずに眉間にしわ寄せてるドイツ人達の発散の場なのねー

でもさ、

年に2回、テロの危険があろうとも開催するこの街ってどうなのよ?

世界的に有名なミュンヘンオクトーバーフェストだって、オクトーバーの年1回開催のみですよ!

 

え?どんなんか想像つかないって?

 

男性はレーダーホーゼンと言われる皮の半ズボン 

サスペンダー付きが普通。

上は赤か青のチェック地

ダッサ

女性も老若関わらず胸を強調したブラウスにフレアスカート

靴がイマイチ、若い子はスニーカーかぺったんこなパンプスとかね。

こちらもダサい

最近はレーダーホーゼンを履く女性もいたりしてこれはこれでなんかマシな感じ。

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この建物たちは開催時期にのみ建てられ、終わるとすぐに解体される

 

大きなテントの中でズンタッタズンタッタな音楽を流したり、最近のドイツポップを流したりするので、簡易テーブルや椅子の上で踊りまくる人もいる。

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みんなやってもいいんですよ!的なおおらかさ

 

その横で、狂乱してるドイツ人たちを横目で見ながら気まずい感じの外国人たち、だって、その音楽知らないから〜

大音量のせいで話もできないし、1リットルビールと鳥の丸焼きだけで30ユーロ近く取られちゃうとなれば、倹約家で有名な地元の人たちの足が遠のくのはよくわかる。

とにかくテントで飯を食べたり飲んだりするのは高く付くので、会場に着くまでの電車の中ですでにビールやワインやスパークリングワインを飲みながら大はしゃぎな若者たちもいたりして、このビール祭り開催の3週間は、電車の中は汚い、ホーム内の床にはゲロがばらまかれてるという、大変厳しい期間なんでございます。

普段から酔いつぶれる日本人と、年に6週間だけ半端なく憂さ晴らしをするドイツ人

どちらがマシなんだろね



四川省へ行きました

飛行機に乗って低地へ行く前に、

最後に訪れたチベット観光、

チベット三代聖湖、ヤムドゥク湖

標高4400m 

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天気が良いとエメラルド色になるとか!

富士山よりも高いんだよ!

 

そこまで到達する途中で、チベット犬と写真を撮る私と父.

チャウチャウ犬に似てるけど違う、獰猛だけど旅行客用に大人しく調教されてるとガイドさんが強調してた。

たしかチベット旅行記を書いた河合エカイも、「チベットの犬は獰猛だから、杖で鼻先をつついて大人しくさせる」と書いてたな。

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母は山羊を選択したが、抱っこするのは完全拒否

 

ここも空気薄くてつら過ぎ!

簡易酸素ボンベが初日に配られたけど、

「使用するのはこの湖で!」ってツアコンに口酸っぱく言われたから、

ここぞとばかりみなさん、ボンベを口に当てて

シューーーーーーー

シューーーーーーー

あまり効果は期待できず、さっさと低地に行きたいよ感がバスに充満



ラサ3泊を終えて、飛行機でようやく低地へ。

四川省成都に着きました。

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母とパンダの看板

「これでやっと心置きなくお酒が飲める〜!」と喜ぶ父。

なんだかんだ言ってビール飲んでたじゃん、高地のラサでもさ。

それでもピンピンしてた父よ、あなたバケモノですわ。

勝手になんでも仕切るツアコンのせいで、日本人仕様の辛くない四川料理

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火鍋も辛さ控えめ 梅酒は美味しかった

あ〜がっくり。老人たちはホッとしてたけど。

それでも有名どころの麻婆豆腐はピリピリ舌が痺れたけどね。

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えっと、日本にも出店してる有名なコックさんのお店ですって

 

成都も他の中国の都市と変わらず、ここ10年で大きく発展したというのがわかるくらい、どこ行っても建設ラッシュ。人口が25倍にも膨れたという。

 うん十万人からうん千万人 レベル、半端ない

 

成都二日目は楽山大仏を観に、3時間半くらいバスに揺られ続け到着、すぐにボートに乗船して、川からでないと大仏さまの全体像が拝めないくらいでかい!

でも牛久の大仏よりは小さい

 

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うん、大きい大仏さまでした。

というか、この大仏よりもパンダが観たかったよ〜成都はパンダが唸るほど集まってるんだからさ〜

という心の声が外に出ないよう、ひと苦労した1日

 

夜は、京劇と肩を並べるという四川省の変面劇を観に行きました。

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カラフルでアクロバティックで、楽しかった。

 

一瞬のうちにお面が変わるんだけど、この技術が外に漏れないよう継承しているらしいです。

「この技術は国家秘密です」だって!

 

成都三日目、日本に帰る日に訪れたのは武侯祠(ぶこうしと読む。)

ガイドさんが「ぶこうし」って言うたび、どこの市?ってハテナだったわ

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三国志で活躍した主人公的な人たちが祀られているところですな。

 

劉備玄徳、張飛関羽が兄弟の契りを結び、蜀の国を立ち上げたのがこの成都らしい。

三国志ファンはヨダレを垂らすのではないかしら

ガイドの張さんは三国志の裏話もしてくれたりと、とーーっても楽しい観光でした。

低地だから酸素足りてて頭がクリア!

 

ヨーロッパにある中国人街にはお寺があったりして、この関羽が祀られてることが多い。

確か横浜中華街にも関帝いたよね。アムステルダムにも関帝がおりました。

いつも不思議に思ってたけど、関羽劉備玄徳の臣下の中でも信頼に厚くて律儀という性格だけでなく、塩の密売に関わってたりとビジネス神として崇められるようになったとか。詳しくはググって!

 

最後は

杜甫草堂

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「国破れて山河あり」で有名なトホです。

 

クソ真面目すぎて勤め先のお役所でもかなり嫌がられたらしいとか、死ぬ間際は極貧だったとか、今やこんなに記念館まで建てられて多くの人が杜甫の詩に感化を受けたりしてるわけだ。

ゴッホと同じだなぁ

これを最後に8日間の中国チベットの旅行の終止符が打たれました。

ジエンド

 

【感想】

ヨーロッパや日本国内を旅行してると

「ギョッ」となるような、「え?なんで?不思議」

といった経験は皆無である

そんな経験をしたくてこの旅に参加してみて

期待したほど多くはないけど、価値観が変わる経験はできたと思う。

トイレが和式のみで前を向くのか後ろが前なのか悩んだり、トイレの紙を流すと詰まるから横のゴミ箱に捨てるとか、ってトイレネタばかりだな

欧州を旅行している時よりも肩の力が抜け、

居心地の良さを感じたのは、同じアジア人だからだろうか。

なんか気取ってないのよ、中国って。

大声で話したり動作がいちいち大きかったり、愛想がなかったり。

日本や欧州で中国人ツアー客が眉をひそめられるのは

この、人の目を気にせずあるがままの自分でいるってところなんじゃないかな。

ぶっきらぼうなようで気持ちは暖かい

人の目も気にしなくていいし

「この文化の規範に外れたことしてないかな」

って感じる必要一切なし。

ヨーロッパだとさー、レディファーストとかうるさいじゃん。気取った方々もがたくさんいたりして、あ、ナイフとフォークの使い方はこれでいいのか?とか、音立てて食べちゃダメとかさ。

 

飛行機で後ろに座ってた老人が、

ジーッと怖い顔で見つめてきたから、

こちらからニコッと笑ったら一気に中国語で和やかに話しかけてきた。

英語で返しても老人はわからないから

なんとなく「これ、私のパパ、こっちは私のママ」

「四川のご飯は辛かった〜」なんてジェスチャー混じりで和やかに話したりしてね。

自分が中国語ができたらどんなに楽しい旅になっただろうかと思う。

 

それに、いつか近い将来に中国を個人旅行してみたい。

まだまだ発展の余地ある中国、

とってもエネルギッシュでご飯が最高に美味しくて

日本ほど便利だったり快適に過ごせないかもしれないけど、中国語を話せる自分が屋台で「美味しい!」を連発してる姿を想像してニヤニヤできちゃう。

 

この旅に誘ってくれた両親に心から感謝したい。

ツアコンの男性の価値観があまりに受け入れがたくてブーブー言ってる私を諌めてくれた母。すみませんでした。

でもそのツアコンの品性の低さに比べたら、うちの父はなんて素晴らしいんだろう!って父を見直すきっかけになれたことは大収穫でした。

父は国籍で人を見下したりしないし、たまに調子に乗ってポロッと人を傷つけちゃうこともあるけど、あからさまに見ず知らずの人を怒鳴りちらすことはしない。

嫌味言うときはあるけどさ。ビールが出るのが遅いとかさ、そこ大事だから父には。

 

とにかく、人生においてこれ以上ないくらい、色々と考え、価値観が変わり、我慢したり苦しんだり、はたまた喜んだり楽しんだりできた旅でした。

 

これを上回るのはアフリカか中東かしら?

チベット番外編

ラサ観光を終えた日、体調いいじゃんってことで、鉄道泊の汚れを一気に落としたいと思った私はシャワー浴びて髪の毛を洗い、ん〜さっぱり、きちんとドライヤーで髪の毛を乾かし、「お母さんも入ったら〜」なんてふんふん上機嫌で、旅の日記を書き始めました。

すると、ぐあんぐあん頭が痛くなってくるじゃありませんか。

やば!これ!高山病ぶり返しか?

チベットの人たちはお風呂に入る習慣がないらしいねなんて話をしてたけど、それもそのはず。すんごい体に負担がかかるらしい。

シャワーだって同じ。

下を向いて物を書くことも血圧を上げることになるらしい。

んもう、調子に乗ったわ私、ほんと、この夜も頭痛がひどくて眠れない夜を過ごしました。

母は低地に戻るまで絶対シャワー浴びないって決めてたみたい、裏切りモノーー

 

朝になってすぐお医者さんを呼んでもらって点滴&酸素吸入

実はこの治療1回に現金4万円かかりました。もちろん保険かけてたから戻ってくるはずだけど。

この日の観光は断念してホテル待機になってしまった。

でも、ラサ観光のメインは昨日で十分だし、この日はまたお寺巡りだからっていうんでかなり諦めがついた。

昨日3回ぶっ倒れたY田さんも大事をとってホテル待機。

中国人添乗員のカクさんが残ってくれることになりました。

昼前までベットに横になってたけど、あれ?なんか動けるし元気じゃん私。

ということで、カクさんとY田さんとちょっと街中に出てみようということになり、バスに乗ってポタラ宮まで行きました。

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いや〜、こういうのやりたかったの私!

 

アーバスに乗って移動するんじゃなくて、その街の人たちが普通に生活する中をのぞいてみたかった!

ポタラ宮前の広場でいろんな角度で写真を撮ってみたり、

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カクさんが撮ってくれた写真、すぐに現像してくれた、シェイシェイ!

 

フードコートみたいなところでご飯を食べてみたり、

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ワンタンスープ、最高に美味かった!

 

ショッピングセンターでフェイクブランドのバックをのぞいてみたり

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柚子と桃がたっくさん味わえる、的なジュース!まいう〜

「カクさん、私すごく楽しい!美味しい!本当にありがとう!」って何度言ったか。

「私の奥さんと同じですね〜、美味しいもの食べると嬉しそうですね〜、買い物すると幸せそうですね〜」っていい人だったわ、カクさん、感謝です。

 

フードコートでは、隣に座ってた若い男の子たちがスマホの翻訳アプリを使って

「あなたたちは日本人ですか?」「中国は初めてですか?」って見せてきた。

ジェスチャーと英語で返すしかないけど、

「Yes, Yes, I love chinese food very much!!」

って伝えたら嬉しそうにしてた。

彼らが立ち去るとき、またスマホを見せてきて、

「この先の中国の旅行と食事を楽しんでください、中国にまたきてください」って。

感動でしょ、中国人、いい人でしょ。

体はきつかったけど、気持ちは暖かくなる経験でした。

 

あ、バスの中でも若い男の子が、私を見るなり席を立って「ここに座って!」ってジェスチャーで席を譲ってくれた、ありがとう!!!

そこまで私青白かったんだろうか。。

 

政治的な状況や、ビジネスやら、経済やら、中国はとても一括りに理解できる国ではないけど、日本を旅行するドイツ人たちが口を揃えて「日本人すごく親切!」っていうのと同じく、私も「中国人すごく親切!」と言いたいよ。

どの国にもいい人もいれば悪い人もいる、親切だったり不親切だったり、だからステレオタイプに他国の人を批判するのは危険だと思う。

 

日本語ペラペラで日本の事情をよく知る添乗員のカクさんと政治の話になることがあったけど、彼は自国をとても肯定的にみている。それで幸せそうだ。

だから、他国の人間がそれを批判するのは場違いではないかな、と思う。

余計なお世話だよ。

「今日まで30年間、国内で大きな争いごとがなかったこと、これがとても大切、私たちにとって大切なのはまず平和なんです!」って力強く強調してたカクさんを見ると、あれだけの人口を抱えながら多数の民族の寄り合いである中国に混乱なく政治を行っていくことは、今のやり方が一番なのかもしれない、と私なりに納得した。

「人権、人権、って他国は批判するけど、こんなにたくさんの人間が住んでる国で人権を第一に考えてたら権利だけ主張する人だらけで義務を考えない人ばかりでダメになる、そこまで中国は教育されていないんです」という言葉も印象的だった。

 

彼の話で個人的にとっても衝撃を受けたのは、

「ヨーロッパね。。。1回行けばいいところですよ。飯は不味いし、景色も似たり寄ったりだし。休暇を過ごすなら中国の南の地方へ行くか、日本ですね」

 

ええ??ヨーロッパの観光都市は、中国人のツアー客でいっぱいですよ!

でも、確かに、あれだけの人口が一生に1回ヨーロッパ旅行したって、この先まだまだヨーロッパは中国人観光客で賑わうだろね。

それに、「飯がまずい」わかる気がするよ。

日本のご飯が一番美味しいよ、その次中華ね

 

チベットの次は飛行機で四川省

チベット鉄道とラサ観光

さて、チベット鉄道の旅について

まずは自信満々いつも上から目線なツアコンの手違いで、

私たち家族とY田さんの4人で過ごすはずのコンパートメントに

Y田さんの代わりに中国人おじいさんが入ることに。

中国は色々融通きかないとこが多く、とにかく変更はできない。

彼も移動する気無し。

起きてる時は常に娘さんがコンパートメントにやってくる。

2段ベットだから下の段に座ってまったりお茶でも飲みながら車窓を眺めたいんですがね、父も爆睡してるし、中国人おじいさんは娘とまったりしてるし、

 

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「刑務所で寝るのはこんな感じか!」ってお父さん、それは大げさですがな

 

2階ベットに横になりながら母と

「あ〜2階に上がるのすんごい大変!、あ〜トイレ行くのすっごい面倒」

とか愚痴りながら、それでも色々話をしたりしてナントカ過ごしてました。

母が2階のベットに上がるには、私が下から思いっきり母の尻を持ち上げないと無理なほど高く設置されてるのよ、まじで。

 

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食堂車は見かけはしょぼいけど、出てくる料理は美味しかった!


日が落ちるまでは多分海抜が低かったのだろう、

夜中になるにつれて頭が割れるような頭痛が始まり、ほとんど寝れなくなってしまった。

ちょうど夜中あたりが世界最高所を走るとは聞いてたけど、標高5000mですってよ!

とにかく早く朝になってラサに到着してもらいたい、と願いながら横になってた。

朝食も食べれないし、トイレはくっさいし、頭痛いのは高山病だからなるべく水分取らないといけない、でもトイレ行くのやだ〜、でも頭痛い〜。。。このジレンマ!

深呼吸して酸素を少しでも取り入れなきゃ!

す〜は〜す〜は〜

なんて数時間やりながらラサに到着

到着してすぐ昼食だったけど食欲なんてわかない!

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楽しみにしてたチベット餃子「モモ」も食べれず



早く横になりたい、ベットに。。。

 

ホテルの部屋で横になるとすぐ、常駐のお医者さんがやってきて検査してくれた。

血中酸素濃度60%、血圧160/90 

普段は血圧上が90だよ。。。

はい、すぐ酸素吸入してください、もちろん点滴もね!

母にもとりあえず検査してもらったら?なんて言って

「え〜ちょっと頭痛いだけだけどね、検査は無料なんでしょ?」って気軽に検査してもらったら、私より血圧高いし!どんだけ我慢強いんだ、日本の老人は!


はい、酸素吸入&点滴して二人で1時間ほどベッドで爆睡しました。

後で聞いたらツアーの女性陣6名全員治療を受けたとのこと。

一番若い私と母だけかと思ってたけど、「ドイツから来てるしね、疲れてるでしょう」って皆様に慰めていただきましたが。。

夜のポタラ宮写真撮影と食事を私はパスし、母は頑張って行ってた。

どんだけ体力あるんだ?日本の老人は!

 

翌日はスッキリ元気!

 

このツアーの目玉である、ポタラ宮見学:歴代のダライ・ラマのお住まいと、

明治時代に日本人で初めてチベット訪れた河合慧海が修行したというセラ寺

チベット仏教の聖地ジョカン寺を無事に観光できました。

とにかくこの日がチベット旅行のメインと言っても過言ではなかったが、ツアーメンバーの女性2名と男性1名は高山病から復活できず、ホテルで待機となりました、残念。

 

ちょっと長話したり早歩きすると頭が重〜くなるので常に母と

す〜は〜す〜は〜深呼吸しながら、

一人はしゃいでベラベラ喋ってる父に

話しすぎ!ぶっ倒れるよ!」って交互に注意してました。

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母よ、酸素少ないのにマスクですか!芸能人並みの変装ですな

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ポタラ宮に登るのに「死んだ人もいる!」と脅され、息切れしながら無事辿り着く

 

この河合慧海のチベット紀、kindleで読んでるところ。

いや長いんだこれ、途中でほっぽらかしてますが

彼はまだチベット鎖国で外国人を入国させなかった時代に、チベット仏教の経典を手に入れるために壮絶な経験をしながら中国からチベット(今でいう)不法入国するという旅の記録です。

中国人だと言い張って難を逃れたり、スパイ容疑をかけれたり、虎に襲われそうになったり、雪山で遭難しそうになったり、川を渡るのに何度も流されそうになったり。。。仏教を知らなくても面白い!中国語は話せないがチベット語はかなり習得して、旅の途中のチベット人たちに説教をしてお布施をいただいたりしてね。病気の人を治療したり、偉いんだこの人!セラ寺でもかなりの地位まで上り詰めたらしいけど、イギリスのスパイではないかという容疑をかけられそうになって帰国したとか。。

 

そしてセラ寺では禅問答が公開されていて、若い子たちが一生懸命激論を戦わせているのが健気に見えて、思わず感動して涙が出てしまった。

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砂で書かれた曼荼羅。下絵もなし1週間ほどで消されちゃう

息子と歳が変わらない子たちが、仏門に入ることを決めて俗世からかけ離れた厳しい生活をしてるかと思うと、んもう、本当すごいと思う。。なんて感動している横で、禅問答の場面をスマホで撮影してる若い僧たち、

ん?スマホ、持っていいの?あんたたち?

あら、なに?いいスニーカー履いてんじゃない!

え?そんなに俗世から離れてないのかもね、意外に。。

ちょっぴり残念な瞬間だったなぁ。

石段に座る母に、「この座布団使ってください」とスマホの若い僧からご親切していただいたのに、一瞬「え?汚くな。。。」と躊躇する母を見逃しませんでした。

「やっぱり親切だね!お年寄りを大切にするんだね!遠慮なく座ったら?」と無理やり座らせてやりましたよ。

 

ジョカン寺では、チベット仏教の信者たちがはるばる遠くからやってくるという。

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カラフルで迫力あって、日本のお寺と全然違う!

中には3歩進んで五体投地3歩進んで五体投地を繰返しながら何ヶ月もかけてくる人もいるとか。

キリスト教ユダヤ教の聖地エルサレムみたいなところか。

ズ〜っと頭が重いので添乗員さんの説明をぼんやり聞いてしまう。

 

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建物の中は階段を登ったり降りたりで、ツアーの皆さんもぐったり! その横でミーハーにもお坊さんと写真を撮ってもらう私。

そうそう、おっちょこちょいY田さんは、ポタラ宮に向かう途中で人知れずぶっ倒れてたらしい。2メートルごとに並んでる中国思想万歳的なポスターを撮影してたら、我々が先に進んでるのに追いつこうと、なんと!走ったらしい!空気中の酸素濃度は低地の60%ってところで、走るのなんて厳禁なのに。。追いつけずに一人ぶっ倒れ、一人立ち上がり、目の上にたんこぶ作って青あざ。。よく追いついたよ、それもすごいけどさ。

そしてセラ寺でも坂を登り切って禅問答の場所にたどり着いた途端ぶっ倒れ、最後に夕食のレストランでも2階に上がった途端ぶっ倒れてた。。どんだけ頑張るんだY田さん!

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その日誕生日だったからね、Y田さん、おめでとう。

 

とりあえず、ここまで、あ〜話が尽きない。。

 

 

中国チベットツアー旅行2019

 

いやー、頑張った

というか無理したな、過信したよ自分の体力を!

ドイツから日本へ到着した次の日に、ツアーで中国チベット

7泊して日本に戻り次の日の夜中にドイツへ戻る

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迎えにきてくれた妹と訪れた川口の隠れ家カフェ、美味しかったし妹とも相変わらずゲラゲラ笑ってもぐもぐ食べました



そりゃああなた高山病にかかりますよ、

疲れも残る46歳中年女だってこと、自覚しなさすぎ!

ツアーのメンバーは両親を含め70過ぎたお年寄り12名

私一人40代、あとはおじいさまおばあさま

まだまだ体力ありますから〜!なんていきがってましたが..

 

まずは成田から青海省西寧へ

これから先ずっと食事は大きな円卓で中華感満載

次から次へと料理が出てきて、

ツアーコンダクターが勝手に決めたものをひたすら食べる7日間。

もちろんお年寄りばかりだから、

「うへー、脂っこいな〜」の声をよそに

「うまっ!おいし〜、マイウ〜」と食べてるのは一番若いわたしだけ。

言い訳がましく「ドイツ食に慣れてるとほんと、なんでも美味しい!」なんて中華様が怒るような失言ポロリ。

でもホントに美味しかったんだって!

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毎食たくさんの料理が残ってるのはとても心苦しかった


西寧で訪れたのはチベット仏教最大のゲルク派創始者の出身地

タール寺を見学

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ええ、たくさんいましたよ、中国人らしいポーズ撮る人達が。

規律が厳しく一生独身だそうな

ここには年老いた僧のための老人ホームもあった

ダライ・ラマ14世ゲルク派に属してる。

写真の摩尼車(マニ車)は手で触って回らせるんだけど、

回すと功徳が積めるんですって、なんかお手軽感ありすぎ...

しかも触った後の手の匂いったら...くっせ〜〜〜!!!

功徳よりもばい菌が寄ってきそう、と皆さん思ったみたい、それ以降も何度か摩尼車を見かけますが、よっっぽど功徳を積みたいY田さんだけが端から端まで数十個の摩尼車をクルクルやってましたよ

 

そういえば一人おっちょこちょいなY田さんが迷子になりましたね。

みんなの心配をよそに図太い神経のツアコン

「ま、見つかるでしょ、大丈夫」って言っててみんな唖然としたよ、探しに行けや!

帰り道に売ってたゆでトウモロコシが美味しそうで。。。

「脂っこい中華よりもあのトウモロコシで昼飯でもよかったな」

と呟いたおじ様がいたのも笑えた

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五体投地をライブで見る機会なんて!大変そうだよね

西寧の駅に到着して厳戒な荷物検査を受けてこれからチベットへ。

まだここまでは普通に生活できる海抜だからね

と〜っても元気で「うっわ〜い、チベット鉄道だ!」なんて

浮かれましたわ。

旅のしおりにも

西蔵高原を走る車窓からナントカ山脈、ナントカ河、ナントカ山脈

雄大な景色と遊牧風景をお楽しみください」

と書かれていて、よっしゃ〜!むちゃくちゃ楽しみ!

なんて、何度もパスポート検査されたり150ml以上の

スプレー缶を没収されたりしても気分はウキウキでしたよ。

20時間近く寝台列車に揺られる旅が始まります。

車窓なんか見る余裕もなく、高地の酸素の薄さを実感することになるとは!

 

この度の続きはまた今度にしよう。

一気には書けません

 

 

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樹齢90年近い桜の木、そのうちあっという間に葉を落とすでしょう